India Airport Story
初めてのインド:空港でスーツケースを奪われた話
こんにちは、マスターです。このブログでは、「人生はうまくいくようになっている」「どうせうまくいく」をテーマに、さまざまな体験談をお話ししています。
今回は、私が初めてインドに行ったときの出来事をお話ししたいと思います。そのタイトルは、「初めてインドに着いた空港でスーツケースを奪われる」です。
無制限の旅:インドへ向かう決意
今から20年以上前、私は家族とともにインドへ向かいました。いつ帰るかも決めず、1年間有効のオープンチケットを片手に、「無制限一本勝負」の旅でした。できるだけ安く行くために、ソウル経由の長時間フライトを選択。結局、日本を出発してからインドに着くまで、約24時間かかりました。
インドのデリー空港に到着したのは、現地時間の深夜2時過ぎ。長旅の疲れと緊張が入り混じる中、「ここからが本番だ」と気を引き締めながら、スーツケースを受け取るためターンテーブルへ向かいました。
スーツケースの不安と厳重な準備
事前にインドを訪れた知人から、「スーツケースが出てこないことがある」「荷物が盗まれることもある」と聞いていました。そのため、私はスーツケースに南京錠をかけ、十字にチェーンを巻いて、万全の対策をしていました。
しかし、ターンテーブルに並ぶ荷物を見て驚きました。鎖でぐるぐる巻きにされているのは、私のスーツケースだけ。ほかの旅行者の荷物は普通に出てきていました。少し大げさだったかな、と思いつつも無事にスーツケースを受け取り、空港の外へ向かいました。
怪しい出迎え
私は事前にホテルの送迎を頼んでいました。空港の出口で、ホテルの名前が書かれたプラカードを持っている男性を見つけたのですが、そこに書かれていたのは、私の名前とは微妙に違う名前。これは本当に迎えの人なのか? しかし、ほかに該当する人もおらず、仕方なく彼についていくことにしました。
空港の外に出た瞬間、強烈な湿気と黄色い照明が目に飛び込みました。そして、何より驚いたのは、大勢の不審な人々がうじゃうじゃといること。日本の空港とはまったく違う光景に、私は一気に警戒心を強めました。
突然のスーツケース強奪
そのとき、事件が起こりました。
ゴロゴロと転がしていたスーツケースが、突如10人ほどの男たちに囲まれ、力づくで奪われたのです!
私は2歳半の子どもを抱えていたため、抵抗することもできません。彼らはスーツケースを引っ張り合い、まるで「俺のものだ!」とでも言わんばかりの争いを始めました。
さらに驚いたのは、奥さんのスーツケースまで奪われたこと。混乱の中、私は迎えの男性に助けを求めようとしましたが、彼はすでにかなり先を歩いており、声も届きません。
予想外の結末
スーツケースを取り戻そうと必死で追いかける中、迎えの車が見えてきました。すると、驚くことにスーツケースを奪った男たちが、車のトランクまで荷物を運んできたのです。
実は彼らは、スーツケースを盗もうとしていたのではなく、「俺が運ぶ!」と奪い合っていただけだったのです。
トランクに荷物を積み込んだ彼らは、「俺たちが運んでやったんだから金をくれ!」と車の窓をバンバン叩き始めました。無数の手が車に伸びてきて、私はもうパニック寸前。しかし、ようやく迎えの人が彼らをどかし、車が出発。私は震えながら、インドでの旅が本当に始まったことを実感しました。
日本の常識は通用しない
インドに着いた初日からこんな経験をした私は、「この国で生きて帰れるのか?」と本気で不安になりました。そして、翌日にはさらなる試練——タクシー監禁事件が待ち受けていたのです。
最初の1週間はまるで生きるか死ぬかのサバイバル状態。「今日、自分の寝床まで無事にたどり着けるのか?」「この1日を生き抜けるのか?」そんなことばかり考えていました。
日本では1ヶ月後の予定を考えるのが普通ですが、このときの私は、「とにかく今日を生き延びること」しか頭にありませんでした。
インドで得たもの
インドに行くと価値観が変わる、とよく言われます。それは、日本の常識だけで生きていると、まったく違う世界に驚かされるからです。
しかし、インドにはインドの常識があり、そこで生きる人々がいます。その中で得た経験は、私にとってかけがえのない財産になりました。
日本は本当に平和です。しかし、インドでの経験があったからこそ、私はその平和のありがたさを実感できるようになりました。
まとめ
インドに行くなら、とにかく気をつけましょう! そして、日本の常識が通じない世界を知ることで、新たな価値観が得られるかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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