一緒に走ろうか!
小さい時から足が遅かった息子。
それが彼の個性だと思っていたし、 だから、それでもいいと思っていた。
ところが、小学校3、4年生の頃から その足が遅いことをバカにする友達が 現れ始めた。
さらには、女子までもが 「自分より足が遅い男子」 とバカにし始めた。
いつしか彼は、 大きなコンプレックスを抱くようになっていた。
「ぼくは足が遅い。 運動もできない男」だと。
その姿に見かねて 「一緒に運動をはじめてみようか」 と声をかけた。
それが、小学校5年生の時のこと。
それから彼は走り始めた。
ダメな自分から抜け出すために。
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