恋するピアニスト フジコ・ヘミング

先週のメルマガで、「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)という本を

読み始めました、という話を書きました。

自分の本棚に並んでいたけど、あまりに分厚い本だったので

躊躇し、先延ばしになっていた本。

でも必ず読みたかった本。

読み終えました。

直木賞と本屋大賞をW受賞したその年の「NO.1本」。

それはそれは素晴らしい本でした。

★「蜜蜂と遠雷」
https://x.gd/VYElY

今から本を読んだ感想を書きたいと思うけど、

これを読んだことにより、話は想像もしていなかった方向へと

導かれていくこととなりました。

どんなところに辿り着き、そこにどんな学びがあったのか?

今日はそんな話に、お付き合いください。

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本の感想~その1~
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この本を読んで、最も感じたことは、

ピアノを聴いている人たちが、その音色を聞きながら

空想の世界へと誘われていくその様子、

その描写に、圧倒されていきました。

同じピアノの音色なのに、弾く人によってそんなに違うのか?

音色を聞きながら、風景まで見えるのか?

信じられない世界だけど、その違いが分かることが羨ましくも思いました。

また途中から、本の中に出てくる曲名を聞いても

どんな曲なのかも想像できないことにもったいなさを感じ、

「そうだ!YouTubeで曲を探そう」と思いつきました。

「蜜蜂と遠雷」、ピアノと検索すると、

本に出てくる曲がたくさん出てきました。

すごい世の中ですね。(笑)

それを聞きながら、本を読み進めました。

こんな曲だったんだ。。。

全然聞いたこともない曲ばかりでした。(笑)

イメージは広がるけど、これを聞きながら、

広い麦畑は見えないな~って思っていました。(笑)

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本の感想~その2~
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本を読んで、感想2つ目は、

ピアニストたちの過酷さです。

小さい時から必死に練習を重ね、たくさんの時間と努力をかけた者だけが

あのコンクールという舞台に立てる。

そのハードな競争に勝ち上がった者だけが、上位に立てるが

それで稼げる、コンサートなどして生活できる者はごくごく僅か。

厳しい世界だなって思いました。

上手くなるためには、有名な先生に付いてレッスンを受ける。

一回一回のレッスン料も高いんだろうな。

タイマッサージであれば、一回のレッスンでかなり上達する。

でも、ピアノは何度も何度もそれは繰り返される。

途方もない時間とお金をかけても、それだけで

生きて行けるお金が稼げるようになるわけではない。

そこに何があるんだろう?

そんなことを考えました。

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本を読んでからの広がり~その1~
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本を読み始めた時から、決めていたことがありました。

それは、本を読み終わったら、この本の映画を必ず観ようと。

アマゾンプライムで調べてみるとありました。

読み終わったら、その映画を観ることを楽しみに

読み進めました。(^^♪

そして、読み終えました。

いよいよここから面白い展開が始まります。(笑)

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アマゾンプライムで観ようと思っていたけど、

突然こう思ったのです。

小さな画面で見るより映画館で観たい。

奇跡的に映画館で再上映をやっていないだろうか?

早速調べました。

残念ながらどこもやっていなかったのですが、

宮崎の小さな映画館でやっている

こんな映画のタイトルに目が留まりました。

「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」

フジコ・ヘミング?

なんか聞いたことがある。

ピアノの演奏に興味が湧いているぼくは

飛びつきました。

翌日、映画館に行きました。

その日は、宮崎での上映最終日でした。

もしこのタイミングで、あの本を読まなければ。

映画情報を調べなければ、この映画を観ることはなかったでしょう。

奇跡的なタイミングで、この映画を観たこと。

これが、とても意味あることだと思いました。

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フジコさんの演奏、生い立ちに感動しました
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フジコ・ヘミングさん、

どこかで聞いた名前ではあったけど、

どんな人なのかは全然知らなかった。

映画を観て、その生い立ち、その演奏を初めて聞きました。

最も衝撃を受けたことは、

彼女は世界的に有名なピアニストだったけれども

注目され始めたのは、60歳を超えてからだったという。

「蜜蜂と遠雷」を読んで、ピアニストとして生活していける人はごく僅か。

その中で、さらにコンサートができる人間は

もう一握りの人間しかいないという

厳しい世界であることを聞いてはいたが

彼女は亡くなる直前まで(半年前に92歳で亡くなった)、

世界各国で開催される年間50を超えるコンサートは、

どこも満席になるということだった。

2025年のコンサートの予定まで決まっていたという。

わずか数日の間に、音楽、おまけにピアノという

今までぼくの脳みそにはなかった分野に

たくさんの刺激を受けた本と映画であった。

ところが話はそれで終わらなかった。

話はさらに広がっていった。。。

続きは、「編集後記」へ

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